北海道美国川のアメマス
職場旅行のついでに
職場の旅行で3月に北海道へ行った。
ちょうどそのころは渓流釣りに夢中になっている時期で、一応カバンに竿と仕掛けを忍ばせていった。
3月といっても北海道である。寒さは相当のもので、道にもいたるところに雪が残っていた。目的地は積丹の美国川である。どうしてかというと,
ある淡水魚の百科辞典にアメマスが紹介されており,その撮影場所が美国川と記されていたからである。
職場の仲間はスキーに行ったが「うーやん」と「やぐっつぁん」と自分の3人、前日借りたレンタカーで29日の朝,美国川めざして出発した。
つれたアメマス
えさを前日,札幌の釣具屋さんに買いに行き情報を仕入れようとしたが,「今頃つれっこない」と片付けられ、えさもミミズを買うつもりだったが「ない」といわれイクラを仕方なく買った。
そんなもんかなと思いながらも美しい景色の中を3人は美国川目指して車を走らせた。
やっと現地に着くと上流がいいだろうということで、車を川沿いを上流に向かったが1キロ位いくともう除雪してなくそこから川に向かった。
しかし予想以上に雪が深く、川までたどり着けず引き返すはめになってしまった。車までやっと戻ると目の前に「りんたろう」の箱が落ちており中には細いミミズが数匹入っていた。
釣りしてる人もいるんだなと気を取り直し、今度は車を下流に走らせ河口から300メートルくらいのところに架かっている橋のたもとに車をとめ川に向かった。
一応往年の勘で魚のいそうな場所に行きミミズをえさにつりをはじめた。「やぐっつぁん」は車で昼寝を始めていた。
10回くらいえさを流していると目印が変な動きをした。あわてて竿を立てると何かが掛っており,糸がヒューヒュー音を立てた。何とか手前までよせて「うーやん」にすくってもらった。
背中がさば模様で斑点がすごく大きい。「うーやん」も気合が入り二人でまた釣り始めると、今度は一回り大きい同じ魚がつれた。その時,車の中から「やぐっつぁん」があわててでてきた。
とてもびっくりしたようでめん玉がいつもより巨大になっていたのが忘れられない。
ホテルへ帰りアメマスということがわかり,大事に家まで持って帰ってきた。その大きいほうが写真の魚拓です。
それから2年間実は美国川に通ってしまったのです。「まっちゃん」はそれからしばらく「アメマスだもんな」という言葉が自分と会う時の口癖になったように覚えている。