栃木県の温泉02 塩原元湯温泉 えびすや旅館


 
 元湯の中では一番小さな宿です。
 お風呂は,建物の裏に内湯が2つありますが,かなり鄙びていて,関東の温泉とは思えないすばらしいものです。
 薄暗い湯小屋には,2つの浴槽があり,それぞれすばらしい源泉が注がれています。
 向かって右側は,「弘法の湯」です。
 熱めの緑がかった白濁の湯が,5分間隔でドバドバと注がれます。そうです。間欠泉なのです。
 成分も濃く木枠の外側は析出物で,大理石のようになっていました(左写真)。
 ちょっと,気になったのは,2006年4月に訪れたときは,温泉の色は透明,注ぎ口からも絶え間なくお湯が出ていたことです。
 どうなっちゃったのという感じでした。
 
  

 左側の浴槽には,「梶原の湯」が注がれます。
 こちらは,少しぬるめの白濁の硫黄泉です。この源泉は,元湯にあった7つの源泉のうち、地震の後もただ一つ残った源泉で毎年9月に行われる「古式湯祭り」の際には、御神湯として塩原の各温泉に分湯される由緒  正しい温泉だそうです。また,胃腸にもよく効くことで知られ、以前にはこのお湯を使用して胃腸薬も製造されていたそうです。。
 どちらの源泉も,泉質は含硫黄ーナトリウムー塩化物・炭酸水素泉ですが,それぞれ特徴がありすばらしいものでした。交互に入ることをおすすめします。どちらも混浴です。
 旅館では自炊部もあるということで,賑やかな塩原温泉のひとつとは思えないすばらしい一湯でした。
 (営)日帰り11:00~15:00 500円 ☆☆☆☆(2006.4.2再訪)

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ゑびすや