栃木県の温泉01 塩原元湯温泉 大出館

 元湯温泉の歴史は古く、大同年間(今から1100余年前)に如葛仙という人が温泉を発見したと伝えられている。
地名のとおり、塩原温泉発祥の地であり、当時、85軒の家々がありかなり栄えたが、万治2年(1659年)2月末日の大地震でほとんどが全滅した。
今では旅館3軒があるだけで、ひなびた味をよくのこしておりここを訪れる人も多い。
毎年9月には温泉に感謝するため、塩原温泉湯祭りが行われるが、分湯式には、ここの源泉を汲んで塩原11湯の各祭壇に分けられ、いかにも湯の街塩原らしい行事である。
(教育委員会の説明文より抜粋)

 

 大出館は,その中の一軒で,八つの浴槽を有しています。特に、墨を流したように真黒の「墨の湯」は日本唯一のものだそうです。混浴です。

  

 はじめて訪れたときは,塩原にも硫黄泉があったんだ,とひどく感動したのを覚えています。
 左写真は,平家かくれの湯(左)と御所の湯(右)です。色が少し違います。
 右写真は野天風呂・岩の湯です。かなり硫黄分が濃く,硫黄泉が好きな人にはたまりません。どちらも混浴です。

 泉質は含硫黄-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉(硫化水素型) (中性低張性高温泉)。飲むと,苦みが強く感じられました。繁華街からは離れていても,塩原に行ったときは,立ち寄る価値のある温泉です。
 帰るとき,従業員さんがいたので記念写真をお願いしたら快く引き受けてくれました。ありがとうございました。(営)日帰り10:00~14:00 600円 ☆☆☆☆(2006.4.2再々訪)

 2017.11.13に再訪したときの露天風呂の色です。まるで熊ノ湯温泉のようなエメラルドグリーンでした。
 隣は墨湯です。特徴ありありの湯です。
               (2017.1113再々々訪)

  

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