島根県の温泉02 千原温泉 千原湯谷湯治場
千原温泉は,郡司勇氏の一湯入魂温泉にも掲載されている山陰地方屈指の温泉です。事前に電話を入れて準備万端で訪れました。
建物には「千原湯谷湯治場」という年期のはいった看板が掛けられています。
受付のおばさんに,上がり湯の五右衛門風呂について説明を受け,浴室に向かい,階段をおりると浴槽が目に入ってきました。
4,5人が入れる大きさの木組みの浴槽はかなり鄙びていてとてもいい雰囲気です。
黄土色に緑が少し混じっているような色の源泉で,沸騰したお湯のようにあちこちから気泡が上ってきています。
さすが足元湧出すご すぎです。写真を撮り,さっそく入浴。
お世辞でも温かいとは言えない湯温です。しかし,だんだん体がお湯になれてくるのが実感できます。
気泡がたくさんあがってくる場所に体を移動すると,気泡で体がくすぐったくて,何とも言えない心地良さです。
泉質は,含二酸化炭素-ナトリウム塩化物・炭酸水素塩泉で泉温は34.5℃です。塩分が濃く,高張泉ということでした。
複雑な味覚からもすごく体に効きそうな源泉です。
すぐ近くの川沿いにも源泉がでていますが,ここは持ち帰り専用となっています。
上がり湯用の五右衛門風呂は薪で沸かしています。バケツが近くにおいてあり,あつすぎるときは源泉をそれで足して入るということでした。
~千原温泉ホームページから~
「何かあったら千原の湯へ行け」という言葉はあながち大げさでもないようです。
昨今の秘湯ブームの中で、全国各地の温泉好きな方がここを訪れ、驚いたり、感動したり、高い評価をいただいております。本当にありがたいことです。
しかしながら、千原温泉の本当の役割は「体の内外の様々なトラブル」を、ある方にとっては劇的に、またある方にとっては穏やかに、深く確実に癒していく「温泉力」にあると思います。
足元源泉湧出による新鮮さ・濃厚成分による高い効能・長く入れるぬるめの温度。療養には欠かせないこれら3つの要素が、千原温泉の魅力と言えるでしょう。
この姿勢がすばらしいです。
(営)8:00~18:00 木曜定休 500円 ☆☆☆☆☆(2009.11.27)
追記: 温泉からでた直後はちょっと肌寒さも覚えましたが,そのあと,体の芯から温まるような不思議な感覚を覚えました。
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