赤城温泉 御宿総本家

 カルチャーショックを受けました。
 隣の群馬県にまだこんな温泉宿が残っているとは・・・。

 群馬への温泉旅行の2日目に訪れたのは前橋市の赤城山麓にある赤城温泉御宿総本家です。創業1689年,300有余年の歴史を誇る温泉宿です。「まったりの温泉 東日本編」で友人が見つけました。

 玄関を入ると,そこから外とは隔離された世界が始まります。挨拶しても誰も出てきません。よく見るとざるがおいてあり,日帰り客はここに500円入れて入ってください。との張り紙が・・・。そして,なんて書いたらいいか迷ってしまいますが,とにかくいろいろなジャンルの美術品?国籍不明の骨董品?そして様々な本?なにこれ?と思う有りとあらゆるものが所狭しと飾って?あります。
 なんとか宿の女将さんに会え,内湯の場所を教わりましたが,途中にもそれらの置物は減る気配はなく,また,あちらこちらに年季が入った客室がありました。
 温泉の源泉名は ,赤城温泉・新島の湯です。泉温 43.5度,泉質 は カルシウム・マグネシウム・ナトリウムー炭酸水素塩温泉(中性低張性高温泉)で山の上のほうからパイプで引いています。
 内湯の男湯は3人ほど入れる大きさでかなり深く腰くらいまであります。浴槽の周りはカルシウム泉らしく析出物で覆われ不気味な模様をつくり出しています。味は弱苦味,お湯は黄色く濁っていて鉄分も感じられます。
 次に露天です。
 二人ぐらい入れる大きさですが冬季の今は源泉温度が低いため半分に仕切られています。源泉が入っている方は無色透明です。が,もう一方は薄黄色に濁っていました。空気に触れると酸化して色が変わるという鉄分特有のお湯です。内湯よりやはり浴感が新鮮でした。最近まで混浴だったようです。,
 
 まさか,こんなエキゾチックでストイックでマダガスカル的でヒンドゥー的(どう表現していいか分かりません)で超B級な温泉宿が群馬県にあるなんて・・・。勉強不足でした。
 汚いとか掃除してないとかでは語れない異次元空間の温泉宿でした。が,ホームページはわりと普通でした。
(営)8:00〜21:00 500円 ☆☆☆★★←こうならざるを得ませんでした。 (2015.2.1)

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