長野県の温泉17 野沢温泉 外湯巡り
野沢温泉、ついに行くことができました。
とても風情のある温泉街で、13軒ある共同浴場(外湯)がなにより有名です。
地元の湯仲間という組織により大切に管理・運営されています。
よそ者(観光客)にも解放されているということで、もらい湯のつもりで入らせていただきました。
下調べの結果、「熊の手洗湯」「真湯」「河原湯」「麻釜湯」「上寺湯」「滝の湯」「大湯」「中尾の湯」「十王堂の湯」に入湯しました。
他の4湯は「松葉の湯」「秋葉の湯」「新田の湯」「横落の湯」です。
今回、折りたたみ自転車を持ち込んだのが大正解でした。
温泉街の地図を見ながら、坂が多く、狭い路地を行ったり来たりしながら目当ての外湯を探すのはとても楽しいひとときでした。
(営)5:00~23:00 寸志 (2018.10.22~23)
熊の手洗い湯
外湯の中でも人気の高い湯です。 最近立て替えられたということですが、それでも風情があります。浴槽は二つに分かれていて、適温と熱めになっていました。
広い浴槽(適温)は緑がかっていました。焦げたようなたまご臭が香り、湯口からは源泉がもったいないくらい注がれていました。
泉質は 単純硫黄温泉、泉温41.8℃。
建物の目の前には温泉卵用のゆで場がありました。
☆☆☆☆
真湯
二湯目は真湯です。
温泉街から少し離れたところにあります。
タイル張りの浴槽に源泉がなみなみと注がれていました。
湯は硫黄泉らしく薄く白濁しています。
目視の後、浴槽に手を入れてびっくり、熱い。手も入れ続けられない熱さです。たぶん48℃以上でしょう。
泉質は単純硫黄温泉(低張性アルカリ性高温泉)、泉温は61.2℃
残念ながら入湯できず、少し飲泉して、湯小屋を後にしました。
☆☆☆
上寺湯
三湯目は上寺湯です。
真湯から坂を下ったところにあります。
浴槽は御影石作りで4、5人しれる大きさです。
源泉は麻釜源泉の丸釜で泉質は含硫黄-ナトリウム・カルシウム-硫酸塩温泉(低張性アルカリ性高温泉)。源泉温度は82.4℃。
ここはなんとか入れる泉温でした。源泉がきれいに浴槽のふちからあふれている様が源泉掛け流しの見本みたいで見入ってしまいました。
☆☆☆☆
麻釜湯
麻釜源泉は「おがまげんせん」と読むのですが、ここは「あさがまのゆ」と読みます。建物は古い感じがしますが、浴槽は新しいです。
源泉名は丸釜、茹で釜、竹押し釜、御嶽の湯の混合泉で源泉温度は77℃。泉質は含硫黄-ナトリウム・カルシウム-硫酸塩温泉(低張性アルカリ性高温泉)
源泉量が少ないので、なんとか入れましたが、それでも数分も持ちませんでした。
☆☆☆
滝の湯
野沢温泉の外湯の中では、温泉街の西のはずれにあります。
源泉は滝の湯で泉温73℃、泉質は単純硫黄泉。
なんとかたどり着いたのはよかったのですが、満員で入れませんでした。残念。
☆☆☆
河原湯
外観は他の外湯とほとんど同じです。大湯から少し下がったところにあり、昔は渓流に沿った凹地にあったところから名付けられたそうです。
コンビニの正面にあり、人通りが多く、こちらも混んでいました。湯口が他の外湯と違い浴槽横にあり、ジェットバスのように勢いよく注がれています。
独自源泉で泉質は単純硫黄泉。
☆☆☆
大湯
野沢温泉のシンボル的な存在の外湯です。温泉街の中心にあり、湯屋建築が目を引きます。
中も広く、縦に二つの浴槽が配置されています。熱めとぬるめがありますが朝一で行ったこともあり「温め」と「熱め」が同じ熱さでした。
湯は若干緑がかって見えました。
とても新鮮な湯で硫化水素臭がたまりませんでした。
泉質は単純硫黄温泉、泉温62.6℃。
☆☆☆☆
「中尾の湯」
外湯の中で一番大きな木造湯屋建築で、重厚感がありどっしりとした感じがする湯小屋です。
温泉街中心部からは少し離れていますが、人気があるようです。
浴槽も他の外湯の2倍ほどの大きさで、あつ湯とぬる湯に仕切られています。
源泉は麻釜からの引湯で、泉質は含硫黄-ナトリウム・カルシウム-硫酸塩温泉(低張性アルカリ性高温泉)
☆☆☆☆
「十王堂の湯」
建物が他の外湯と違い、外観は普通の住宅のようです。男湯は2階へ上っていきます。
浴室は外観からは想像できないほど立派な浴槽になっていました。
こちらの湯は少し白濁していて。心地よい硫黄臭が漂っていました。
源泉は麻釜の大釜混合からの引湯で泉質は含硫黄-ナトリウム・カルシウム-硫酸塩温泉(低張性アルカリ性高温泉)
☆☆☆☆
写真は野沢温泉のシンボル、国の天然記念物になっている麻釜のひとつ。いくつかの源泉がぶくぶくと湯気を立てて自噴していました。
次訪れるのはいつになるかわかりませんが、残りの4湯もしっかり入って13湯を制覇したいと思っています。
2年半かかってやっと編集が終わりました。2021.3.22
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