長野県の温泉12 本沢温泉
台風9号の影響で、つくば市にも避難準備情報が発令されました。近くを流れる桜川はすごい状況になっています。
お盆に仕事が入った代わりに、ここに休みを取っていました。1週間前から長野県北部の天気予報を気にしていたところ、 午前中だけ雨から晴れに変わってきました。
野天は天候が何と言っても大切です。
関東の人はこんな中では行こうと思っていてもキャンセルだろうし、こんなチャンスは滅多にないと考え、、野天湯としてはとてもメジャーな長野県の本沢温泉と、新潟県の蓮華温泉のはしごを試みました。
夜中2時、自宅出発です。5時半には
本沢温泉入り口に到着、予想していた通り、車は一台も止まっていません。 ここからダート道です。
かなり荒れていて起伏が激しい所もありましたが、フォレスターは一度もこすりませんでした。さすが。
10分ほど登っていくと、こんどは「この先は4WD以外は通行しないでください」との看板が。ここにも駐車スペースがありますが車は止まっていません。
ここからも道の荒れは同じ位でした。一カ所倒木で道がふさがれていましたが、何とかどかして、行き止まりのゲートまで慎重に登っていきました。
ゲートからは約1時間の歩きです。旅行記とかには「ハイキング感覚」とあったのでそういうつもりで歩き出したのですが、のぼり始めの20分は思ってたよりキツかったです。
逆にきついと書いてあれば楽だったのかも・・・。
途中からはスマホで曲を聴きながら軽快です。
視界がちょっと開けました。針葉樹の間から雲の上の山並みが見えます。いい写真が撮れました。
1時間ほどで本沢温泉到着。6時30分です。お客さんはいないようです。
受付をしていよいよ野天に向かいます。天気は何とかもちました。
そして・・・、見えてきました。
「うわー」絶景です。ガレ場に沢が一本入っていて両側に針葉樹林の林。遠くには切り立った八ヶ岳の硫黄岳。青空と白い雲。そしてガレ場の斜面にある白濁した温泉を満たした湯船。なかなか経験できない景観です。
この絶景を残しておきたいと何枚も写真を撮りましたが、写真ではこの空気感と広がりを再現できません。とにかくすごすぎです。
いよいよ入浴です。脱衣所はありません。
「おっと」結構な深さがあります。1メートル位。そして思ってたよりおっきいです。薄青白濁のお湯と甘ったるい硫黄の香りがたまりません。最高のひとときです。
案内板には
「雲上の湯 日本最高処野天風呂 標高2150米」
この案内板の傾き加減がまた何ともいえずいい感じです。
途中にあった成分表には、
泉質、酸性-含硫黄-カルシウム・マグネシウム-硫酸塩温泉[硫化水素型](弱酸性底張性高温泉)、源泉温度40.8℃と書かれてありました。
時間が許せば、次のお客さんが来るまでいてもいいかなと思ってしまいました。
もう「雲上の湯」だけで十分と考えましたが、内湯の料金も先に払っていたので、ちょっとだけという気持ちで宿に上がらせてもらいました。
内湯の場所は、階段を下りていった所だそうです。
名湯は長い階段を降ることが多いので、ちょっと期待しましたが,階段の造りといい、アプローチといい、浴室といい、泉質といい、まさに名湯でした。
土類系で湯の色が薄茶色、金気臭も漂い濃厚そのものです。5.6人入れる木枠の浴槽もとてもいい雰囲気です。もちろん源泉かけ流しです。
こちらの泉質は、ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉で源泉温度が53.1℃ 内湯の名前は「苔桃の湯」いい名前です。浴槽から流れ出たところでは、成分がうろこ状に固まっていました。
野天も内湯も素晴らしいです。
ほんと、来て良かったです。
(営)朝から夕方 野天のみ600円 混浴
内湯800円 両方はいるとタオルをもらえる
☆☆☆☆☆ 2016.8.23
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