長野県の温泉11 奥蓼科温泉 国民宿舎 渋御殿湯

  

 奥蓼科温泉郷の中でも最奥に位置する渋の湯温泉。
 そこに,渋御殿湯はあります。
 湯治で訪れる人も多いようですが、八ヶ岳登山の帰りに訪れる人が多い宿です。
 実はここに,知る人ぞ知る「足下湧出」の浴槽があるのです。
 日帰りではその「足下湧出」の浴槽には入れません。(入浴休憩なら入れるそうです。)
 そういうわけで,意を決して,前日に予約して出かけました。 

 建物は,かなりの人数が収容できる大きさです。
 しかし,今回は,宿泊客は自分一人と言うことでした。

 さっそく源泉浴槽がある「東の湯」に向かいました。

 

 薄暗い浴室は,年季が入りいい感じです。
 そこに3つの浴槽が並んでいます。右奥が源泉温度26.3℃の渋御殿湯,左中央が足下湧出で源泉温度31.1℃の渋長寿湯,そして右手前が御殿湯の加熱浴槽です。
 それぞれ2,3人入れる位の木組みの浴槽です。
     
 
 まず,体を温めるのに加熱浴槽へ。硫黄のにおいが心地よく,ここだけでも十分満足です。

 次に,渋長寿湯へ。
 底にすのこ状に板が張られており,その隙間から,結構な勢いで源泉が湧いています。
 気泡が,体を伝わりのぼってくるのが感じられます。これが何ともいえない気持ちよさです。   
 
 そして渋御殿湯へ。
 こちらは温いというより,冷たく感じてしまいます。体が引き締まります。飲泉用のコップがあったので飲んでみると,:けっこうまずく体にききそうな感じです。

   

 「東の湯」を十分堪能した後,「西の湯」に向かいました。
 廊下からカモシカが見えました。
 「西の湯」は,洗い場がありますが,浴槽は,白濁した源泉浴槽と白湯のみです。
 30℃前後で白濁しているのはめずらしいと思います。九州の赤川温泉を思い出してしまいました。こちらは,見学だけにしました。

 部屋は6畳です。前を流れる沢の音が聞こえます。ゆっくりした時間が流れます。
 食事は,料金相応です。
 一人分だけ作るので,申し訳ないと思いましたが,調理場から店員の一人が食事中ずっとこちらをじろじろ見ていて,ゆっくり食べられなかったのが残念でした。

  

 とりあえず温泉は超一級品なので,おすすめの一湯です。
(営)要確認 日帰り800円,休憩2000円,宿泊8400円から。
 ☆☆☆☆☆(2006.12.25~26)

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渋御殿湯