宮城県の温泉08 東鳴子温泉 高友旅館

  

 いつかは・・・と思っていた東鳴子の高友旅館、ようやく念願が叶い訪れることが出来ました。
 ここの旅館は「泉質の違う4つの源泉を持っていること」と「黒湯」がとても有名です。かなり風格のある建物なので、さぞ全盛期は賑わっていたものと推測できますが、現在はかなり鄙びてしまっています。
 どちらかといえば湯治が主体となっているようです。
 古い旅館の特徴ですが、館内は迷路のようになっていて、さきほど通った場所が分かりません。いい雰囲気です。
 
 
さて温泉です。
 まずは黒湯です。黒湯といっても湯は薄緑色に微濁り、コールタールような臭いが鼻をつきます。
 10人ほど入れるCを左右対称にしたような形の浴槽で、泉質は含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩泉(硫化水素型)
、泉温は57.8℃
 
 黒湯浴槽のすぐ隣、一段高台にある長方形浴槽がプール風呂です。こちらも10位入れる大きさで湯は白濁していました。
 こちらの泉質は
ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩泉 で74.6℃の源泉です。硫黄臭を強く感じました。
 黒湯は基本混浴です。隣に女性専用の黒湯があります。こちらは同じ源泉とは思えない位透明の湯でした。

 
 

 五角形の形をした浴槽がラムネ風呂です。
 こちらは女性専用風呂となっていました。 男性用のひょうたん風呂と同じ源泉です。泉質は ナトリウム-炭酸水素塩泉 、49.3℃。
 あまり記憶に残っていないので思ったほどの炭酸ではなかったようです。

   

 最後にもみじ風呂です。ふたりも入れば一杯になってしまう小さな浴槽です。
 そこに大浴場の「プール風呂」と同じ源泉が大量に注がれています。お風呂の説明を受けたとき、従業員の方が「必ず湯温を確かめてから 入ってください」と力説していたとおり5分くらい水を足して温くしてやっと入れま した。「プール風呂」とは全然違う浴感です。温泉は使い方でこうも違うのかと驚きました。

  

 ほかに家族風呂という浴槽があるはずなのですが今回はいっぱいっぱいで見送りました。

 今回宿泊しましたが、お客さんは2名だけでした。料理はまずまずといったところでしょうか。
 
 2日目も黒湯に入ったのですが、車の中はかなり油臭くさくなっていました。
 こういう温泉宿がいつまでもなくならないでほしいなあと思いながら帰宅の途に着きました。
 (営)10:00~15:00今回は宿泊で利用 日帰り入浴500円
 ☆☆☆☆ 2016.7.23~24

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高友旅館|宮城県大崎市鳴子 東鳴子温泉 湯治宿