お出かけ48 群馬温泉旅行 2015.2.10,11


 先日も訪れた群馬県。草津温泉をはじめ,有名な温泉がひしめき合っています。
 今回は,法師温泉長寿館の予約が取れたのでそれをメインに出かけました。
 まずは腹ごしらえ。知り合いの紹介で渋川のラーメン「はんぐりー」で醤油ラーメンを食べました。魚ダシ系で酢がきいています。おいしかったです。ランチサービスでおにぎりが付いてきました。

 今日のめあては沢渡温泉にあります。
 沢渡温泉街につくと,すごい数の車が駐車しており,こんなにお客がいるのかとびっくりしたら,それは大きな病院が温泉街にあり,その病院の駐車場でした。ほっとしたというか何というか・・・。

 さて,本日のメイン,沢渡温泉「まるほん旅館」
 ここを惚れ込んだ会社員さんが養子縁組をして経営を引き継いでいるということです。
到着したのが12時30分位でしたが,日帰りは今日は終わりですと言われてしまいました。話を聞くと用事があり1時に出かけると言うこと。残念。
 帰ろうと玄関から出ようとすると「30分で大丈夫ですか。」
という天の声が。茨城から来たこと,15分ででます。と伝え,めでたく温泉へ。
 階段を下りていくと,そこには・・・。
 湯小屋に入ると踊り場がありそこから見下ろすと両側に湯船が。総檜づくりの洗い場,そして,浴槽の底には青い石が敷き詰められてあります。美しい。すばらしい意匠です。
 中央から階段を下りて洗い場に着きます。
 ケロリンおけが重ねられて置かれており,甘い硫黄の香りが感じられます。
 湯口も両方にあり,なみなみと源泉が注がれています。
 温泉のページと共用するつもりなので泉質を載せます。
泉質はカルシウム・ナトリウム−硫酸塩・塩化物泉で源泉温度は54.8℃。透明ですが硫黄臭と石膏臭が薄いながらも感じられます。L字型の浴槽は石臼のようなものから源泉が注がれていて白い析出物の結晶がまとわりついています。。白い湯花も舞っています。それにしても浸かり心地がいいお湯で出たくなくなってしまいます。
 群馬県ほんと侮れないです。
 ちなみにここはめずらしい脱衣所浴槽一体型の混浴で,女性宿泊者用の内風呂が別にあるそうです。
 しかし間一髪でした。宿主さんありがとうございました。
  (営)11:00〜14:00 700円 ☆☆☆☆☆(2015.2.10)

 そして法師温泉に向かいます。(再訪)
 
 途中,冨澤家住宅という史跡に寄りました。
 国の重要指定文化財だそうです。
 この住宅の建築年代は江戸時代の後期と推定され、家屋の形式は茅葺き・入母屋造り(間口13間半、奥行7間)です。屋根の正面が「かぶと造り」の大型養蚕農家の代表的なものです。
 中に入りましたがかまどとか土間とか妙に懐かしかったです。
 あとから富岡製糸場とか平日なので寄ればよかったと悔やみました。

 さてお目当ての「法師乃湯」やっと再訪できました。うれしいです。
 いつだったら貸し切りにできるか考えていました。その答えは食事時です。
 予想的中です。
 食事を早く済ませて風呂に行ったら掃除の人があわててました。写真撮るのも許可していただきました。ここから約45分位貸し切りです。50枚位写真を撮りまくってしまいました。
 やはり「法師乃湯」。最高です。自分の中では横綱級です。
 防水カメラなので,ボロローンと気泡が底から上がる様子も見事にカメラに納めることできました。
 自分の定位置は4つある浴槽のうちの奥の右側の浴槽の手前左すみです。
 ここからの湧出量が一番多いです。浴槽の温度も熱くなく冷たくなくで絶妙です。湧出源泉を体に感じながら入っているとうっとりしてしまいます。鹿児島の「湯川内温泉」を思い出します。体が覚えているのでしょう。
 手前2つの浴槽は湧出もありますがお湯が注がれています。
 泉質はカルシウム・ナトリウム−硫酸塩
泉,単純温泉です。

 次に「玉城乃湯」に入りました。
 こちらは内湯の他,野天風呂があります。こちらはどうでもよいと思いましたが一応野天にも入りました。源泉が岩肌を滝のように流れ落ちてきます。舞っている雪がライトに照らされて一瞬キラッとします。幻想的でした。
 
 食事は期待していませんでしたが,びっくりです。超豪華でおいしいです。ビールはクラシックラガーなのがまたいいです。別注で「鹿さし」を注文してみましたが,思いの外癖がありませんでした。
 
 最後に短歌をふたつ。

 草まくら手枕に似じ借らざらん
      山乃いでゆの丸太のまくら 
            与謝野 晶子

 山祈る太古の民の寂心
      今日新にす 法師湯にして
            川端 康成

 今回の旅も大満足でした。法師温泉はもちろん,沢渡温泉まるほん旅館もすばらしかったです。
 また出かけたいと思わせる温泉でした。

 さて,今回の旅メインの法師温泉長寿館です。調整して2時30分に到着です。
 3時からチェックインなのでお客が来る前にお風呂に入ろうという魂胆です。
 長寿館には超有名な「法師乃湯」のほか「長寿乃湯」「玉城乃湯」の3つの浴室があります。
 まず,本館(一番古い築140年)の16番という部屋に通されましたが,この部屋は東山魁夷が一週間とまって外の山をスケッチした部屋だそうです。驚きました。
 
 「長寿乃湯」が3時から男性用になるのでまずそこに入りました。
 五角形で5,6人入れる浴槽です。ここも意匠がすばらしい。そして足元湧出です。 湯口もあり,そこからもほどよい温度の源泉が注がれています。
 もし「法師乃湯」がなければここだけでも十分満足と思ってしまう心地よさです。 

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