福島県の温泉22 不動湯温泉

  
 以前立ち寄ったことのある不動湯温泉ですが,その時は時間がなく,3種類ある温泉に全部は入れなかったので,改めて訪れてみました。

 土湯の温泉街から,林道を走るのですが,その道がかなりのでこぼこで,普通の車ではちょっとたどり着けないかなと思うくらいです。
 どうにか駐車場に到着して,建物まであるいていくと,風情ある建物に改めて圧倒されました。
 

   

 
 まずは,本館から年季の入った(すごい)階段をひたすら下り,最後は石畳の階段を下り,「谷間の露天風呂」に向かいました。
 3~4人入れる岩風呂にちょろちょろと源泉が注がれています。浴槽の底には湯ノ花がたまっていて入ると,それが湯に混じります。
 泉質は含硫黄-ナトリウム・炭酸水素塩・硫酸塩・塩化物泉で源泉温度は58℃です。
 硫黄の甘い香りがほんのりと漂い何とも言えません。

 

 続いて,露天風呂から石畳の階段を上がった所にある「羽衣の湯」に入りました。
 ここの湯は単純泉ですが,新鮮でやわらかな肌触りの湯です。木製の浴槽が途中で仕切ってあり,あつ湯とぬる湯に分かれています。とっても気持ちいいです。泉質は単純泉,源泉温度は50.5℃です。
 
 そして,一番本館に近いところにあるのが「常盤の湯」です。
 浴槽はコンクリート造りですが,温泉成分で赤茶けています。透明な湯には,鉄粉のような赤茶色の湯花が見られました。
 源泉温度は70℃,泉質は単純炭酸鉄泉ということで,赤茶色はそのためです。
   

 一軒の宿で3種類の源泉をもっているというのはとても珍しいです。かなり年季の入った宿(悪くいえばボロい)ですが,ずっと秘湯として残ってほしいと思いました。
 (営)10:00~15:00 500円  ☆☆☆☆☆(2011.8.17)

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  2013年 火事で消失してしまいました。