お出かけ065 山形南部+沼尻元湯 温泉巡り   2018.8.2~3

 やっと仕事が落ち着いてきました。ほんと忙しかったです。土日に仕事をした分の代休がここに来て取れました。
 今回はいつもより気合いを入れた温泉巡りです。というのも気合いを入れないと行き着かない温泉ばかりなのです。
 1日の夜中出発、常磐道から磐越に乗り継ぎました。燃費は12.8。めずらしく燃費がいいです。
 

  沼尻元湯

 沼尻元湯は、沼尻スキー場から林道と登山道を上ったところにあり沼尻温泉、中ノ沢温泉の源泉を引湯している場所です。
 硫化水素ガスが出ているということで、結構危険が伴うところですが、テレビとかにも登場していていつかは、と思っていた温泉です。
 ダートの林道から登山道に入るところが広場になっていてそこに車を止め朝を待ちます。
 暗いうちに車の中で情報をネットから集めようとしたら、電波が届いてなく、スキー場まで引き返しwi-fiをつないでパソコンで下調べ。これをしっかりやらないと命を落とすことにもなりかねないのでしっかり準備しました。
 登山道は2本あります。左側の谷沿いの道が近道らしいです。が、ここにまず「危険・何かの時は自己責任」という内容の看板がありました。ちよっと怖いです。

     
 登山道に入ると道に沿って温泉の太いパイプが通っていました。
 途中にはおっきな滝(白糸の滝)が視界に入ってきました。
 

 かれこれ30分ほど歩くと、荒涼とした温泉の川に到着。その名も硫黄川、 もちろん硫黄泉。おそるおそる近づき手を浸してみるとちょうどいい湯加減で39℃です。
 くぼみになっていない(ガスがたまらない)入浴場所を探し、入浴。
 一気に緊張がほぐれました。すばらしい浴感です。
 今回カメラにミニ三脚をつけてきたのでいい写真が撮れました。深場を見つけてあっちこっちに入浴しました。持参したサンダルがとても役立ちました。
 泥がたまっている場所があり、すかさず泥パックをして遊んでしまいました。硫黄泉の泥は美肌効果抜群らしいです。
 登山道から入浴場所を見下ろすとこんな感じです。
 もう今日はここ1湯で十分なくらい。さい先のいいスタートです。
   
 
   
 さらに期待は高まって、喜多方から米沢に移動します。
 ダートを走ったので車は砂埃まみれになってしまいました。
 (営)????  無料  ☆☆☆☆☆(2018.8.23)

 

小野川温泉 尼湯

 時間が早かったので、道の駅で時間をつぶしているとタイミングよくまっちゃんから電話がありました。この近辺で7時過ぎにやってる温泉を教えてもらいました。それか゜小野川温泉です。
 小野川温泉は小野小町が発見したという言い伝えがあり、伊達政宗公や歴代上杉の殿様もこよなく愛した名湯だそうです。
 泉質は「含硫黄ナトリウム カルシウム塩化物泉含ラジウム」でPH6.9の中性。源泉温度は80.3℃
 尼湯は温泉街の中心にある小野川温泉のシンボル的な共同浴場です。
 入浴券は200円。玄関を入ったところの券売機か近くの商店で購入し脱衣かごの前に置いとくシステムです。。
 さっそく入ろうとしましたがとにかく熱いです。温度計で測ると45℃ありました。我慢して入りましたが1分持ちませんでした。
  
 次の温泉が気になっていてあまりお湯を観察できませんでしたが白い湯花も舞っていて、新鮮な源泉の印象を持ちました。
 近くの商店には、温泉卵にするものなのか、たくさんの卵が店先に並んでいました。
 (営)7:00~21:00  200円  ☆☆☆☆(2018.8.23)

 広河原温泉 湯ノ沢間欠泉 湯の華
 本日3湯目、広河原温泉に向かいます。
 広河原温泉は温泉チャンピオン郡司勇氏の「一湯入魂温泉」に掲載されていて、いつかは訪れたいと思っていた間欠泉で有名な温泉です。
 以前は完全な野湯でしたが現在は温泉宿に姿を変えています。
 
 ナビに従い進んでいくと、いよいよ近くなってきたのか、看板を見つけました。しかし、よく見るとその看板には「8月2日本日休業」の張り紙が。えっ、8月2日は本日なのです。
 せっかくここまで来たのに・・・・、ただじゃ帰れません。温泉に入れなくても間欠泉だけ見れればよし、という覚悟で林道を進んでいきました。
 本日2回目のダートですがここのダートも半端ありません。しかも川に架かっている橋には欄干がありません。かなり神経を使います。ひやひやしながらもなんとか宿まで到着。9時20分です。
 宿の方がいらしたので事情を話し、入浴の許可をいただきました。ありがとうございます。よかったです。
    

 脱衣所から外に出ると運良く間欠泉が噴水のように吹き出していました。感動です。湯温は34℃。
 せっかく来て無理して入浴させていただいたのでしっかりこの湯を堪能しようとしていると、どこからかアブが2、3匹。さらに増えてきました。
 しつこく首周辺を飛び回っています。記念写真を撮ろうとしましたがアブを払うのに精 一杯でこんな写真になってしまいました。
   


 内湯は加温されていますが、成分が濃いようで薄い膜が張っていました。
 析出物の丘は、自然のままとはちょっと違っている印象を受けましたがをしっかり目に焼き付けてました。充実感で一杯です。
   
 さらに車がほこりまみれになりました。
 
 泉質はナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩。塩化物泉
 源泉温度は内湯40.1℃、露天35.1℃です。
(営)10:00~16:00  600円 冬季休業 ☆☆☆☆☆(2018.8.23)

 大平温泉 滝見屋

 「最後は歩いてたどり着く秘湯中の秘湯」という響きがとても気になっていた温泉です。
 沼尻元湯と広河原温泉へのダート道で、ちよっとしたダートでは驚かないはずだったのに、ここはそれ以上の難関でした。
 片側はほぼ直角の深ーいがけだったり、きついカーブが急勾配になっていて、フォレスターでもスリップするほどの悪路でした。
 何とか一番奥の駐車場までたどり着きましたが、その後も高度差150メートルのジグザグ急勾配の歩きがあります。
   

 ようやく、建物が見えてきましたが、どんな方法でこんなところに宿を建てることができたのか不思議なほど谷底です。
 宿に着く前に吊り橋を渡るのですが、下を覗くと、イワナが悠々と泳いでいました。それもかなりの大物です。
 ちなみに宿の許可をもらえば釣りをしてもいいそうですが、尺以下はリリースということです。ということは尺物が結構釣れるということの裏返しなのでは。
 ここも「まっとうの温泉」無料入浴券使用です。
 露天風呂が渓流に沿って4つ並んでいます。手前から3つめの貸し切り風呂に入浴しました。
 今日はずっとにごり湯に入っていたのでここの無色透明なさっぱりしたお湯がとても新鮮に感じました。最上川源流の流れを眺めながら入る温泉、格別です。
 ただ、この後の駐車場までの登りを考えると微妙な気持ちに変わってきたのも確かです。
 実際きつかったです。
    

 帰りの林道は下りがほとんどなのですが、角度がきつくて下がよく見えません。特に左折の下りは怖かったです。
 泉質は含硫黄-カルシウム-硫酸塩泉
 源泉温度は63℃です。
(営)10:00~15:30  500円 冬季休業 ☆☆☆☆☆(2018.8.23)
 

 姥湯温泉 枡形屋
 本日の宿泊宿です。
 自分の中では前評判は今ひとつで、その理由がミーハーが多いみたいだと言う理由からでした。
 今回、温泉を巡る順番の関係からここに宿泊しました。じゃらんでは扱ってなく楽天トラベルでの予約です。

 ここも結構悪路と聞いていましたが、今日前半に訪れた宿までの道路がとにかくハードだったせいか、ダートもなく「結構快適じゃん」というレベルのアプローチでした。
 14時半到着。岩壁が宿を囲んで屏風のようにそびえています。すごいワイルドな景色です。谷を流れる渓流は水色がかっていてたぶん温泉でしょう。
 宿は小綺麗な感じで、温泉宿と言うよりはヒュッテという横文字が似合いそうな雰囲気です。
    
 さっそく、混浴露天の山姥の湯へ。水色がかった硫黄泉でpHは2.8。
 誰もいません。この景色が独り占めです。湯温は40℃くらいで長く入っていられます。もう最高です。完全に食わず嫌いでした。
 部屋にもどってビールを飲み、また露天へ。
 露天風呂は、3カ所有り山姥の湯、薬師の湯、瑠璃の湯という名称です。
 時間帯によって女性専用の時間が入れ替わります。
 内湯もまた素晴らしいです。檜の浴槽で鮮度がいいのか透明です。レモン水に浸かっている感じです。
   
 冷蔵庫がないと聞いていたので、クーラーボックスに入れて持ってきたのですが、駐車場から結構歩くため、宿にはロックアイスの袋に沈めて持っていきました。ぎんぎんに冷えていて最高です。
 あっと言うのに3缶飲み干してしまいました。

 夕食もなかなかです。牛肉の陶板焼き、鯉の旨煮、お造りなどとってもおいしいです。イワナがないのが残念でしたが。
    

 夜の露天は雲が切れて満点の星空。星がたくさん見えすぎるので夏の大三角のデネブなどの一等星がわからないほどでした。
 2日目は朝から雲一つない快晴。だんだん日が差してくるにつれて岩肌の色が変わってきてなんともいえない美しさです。
 

 朝ご飯もおいしくいただき、最後にもう一枚写真をとって、再訪を誓って宿を後にしました。
 泉質は単純酸性硫黄泉
 源泉温度は51℃です。
 (営)9:30~15:30  600円今回は宿泊での利用 冬季休業
 ☆☆☆☆☆(2018.8.23)
 
 

滑川温泉 福島屋旅館

 姥湯温泉からの帰り道に訪れました。
 こちらは温泉宿というより湯治場の雰囲気です。実際、宿泊棟とともに自炊棟が備わっています。
 ここも「まっとうの温泉」無料券を使用しての入浴です。
 
 ここは3つの自家源泉があり、4つある浴槽にはもちろん源泉が掛け流しされています。
 まず、露天風呂ですが、岩風呂と檜風呂の二つがあります。岩風呂は女性専用の時間帯だったので檜風呂に行きましたが熱すぎて断念。
 次に内湯に行きました。
 内湯も乳白色の硫黄泉(正確には含硫黄-ナトリウム-カルシウム炭酸水素塩-硫酸塩泉)ですが、場所的に姥湯と近いので酸味とかあると思ったら硫黄臭はしてもとてもフラットな感じのお湯でした。
 次回は宿泊でぜひここのお湯を堪能したいと思いました。
  

 たぶん、ここが最初の訪問地だったらもっと感動したと思いますが、ここまでの温泉が印象が強すぎたので相対的に驚きは少ないです。
 泉質は含硫黄-ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉というように様々な成分が溶け込んでいる源泉です。
 源泉温度は46.4℃、53.6℃、51.2℃です。
 (営)9:00~16:00  500円冬季休業  ☆☆☆☆(2018.8.24)


 今回は6湯を巡りましたが、どれもこれもそれぞれインパクトがあり、記憶に強く残る温泉でした。
 温泉はもちろん、たどり着くまでのアプローチもです。
           改めてフォレスター様々と思った次第です。明日きれいに洗車したいと思います。

 
 帰ってから地図を眺めると、大平温泉と姥湯温泉は直線で7㎞くらいしかないのに気づきました。
 そして、吾妻連峰の尾根を超すと、昔大イワナを求めて入渓した大倉川や谷地平の名前がすぐそばにありました。
 入渓した当時を思い出すととても感慨深いです。
 
                                  お出かけのページにもどる