お出かけ056 長野 新潟 野天湯の旅 2016.8.23~24


 
 台風9号の影響で、つくば市にも避難準備情報が発令されました。近くを流れる桜川はすごい状況になっています。
 
 お盆に仕事が入った代わりに、ここに休みを取っていました。1週間前から長野県北部の天気予報を気にしていたところ、 午前中だけ雨から晴れに変わってきました。
 野天は天候が何と言っても大切です。
 関東の人はこんな中では行こうと思っていてもキャンセルだろうし、こんなチャンスは滅多にないと考え、、野天湯としてはとてもメジャーな長野県の本沢温泉と、新潟県の蓮華温泉のはしごを試みました。

   
 夜中2時、自宅出発です。5時半には
 本沢温泉入り口に到着、予想していた通り、車は一台も止まっていません。 ここからダート道です。
 かなり荒れていて起伏が激しい所もありましたが、フォレスターは一度もこすりませんでした。さすが。
 10分ほど登っていくと、こんどは「この先は4WD以外は通行しないでください」との看板が。ここにも駐車スペースがありますが車は止まっていません。
 ここからも道の荒れは同じ位でした。一カ所倒木で道がふさがれていましたが、何とかどかして、行き止まりのゲートまで慎重に登っていきました。

 ゲートからは約1時間の歩きです。旅行記とかには「ハイキング感覚」とあったのでそういうつもりで歩き出したのですが、のぼり始めの20分は思ってたよりキツかったです。
 逆にきついと書いてあれば楽だったのかも・・・。
 途中からはスマホで曲を聴きながら軽快です。
 視界がちょっと開けました。針葉樹の間から雲の上の山並みが見えます。いい写真が撮れました。

   
 1時間ほどで本沢温泉到着。6時30分です。お客さんはいないようです。
 受付をしていよいよ野天に向かいます。天気は何とかもちました。

 そして・・・、見えてきました。
 「うわー」絶景です。ガレ場に沢が一本入っていて両側に針葉樹林の林。遠くには切り立った八ヶ岳の硫黄岳。青空と白い雲。そしてガレ場の斜面にある白濁した温泉を満たした湯船。なかなか経験できない景観です。
 この絶景を残しておきたいと何枚も写真を撮りましたが、写真ではこの空気感と広がりを再現できません。とにかくすごすぎです。
 いよいよ入浴です。脱衣所はありません。
 「おっと」結構な深さがあります。1メートル位。そして思ってたよりおっきいです。薄青白濁のお湯と甘ったるい硫黄の香りがたまりません。最高のひとときです。
 

    

 案内板には
 「雲上の湯 日本最高処野天風呂 標高2150米」
 この案内板の傾き加減がまた何ともいえずいい感じです。
 途中にあった成分表には、
 泉質、酸性-含硫黄-カルシウム・マグネシウム-硫酸塩温泉[硫化水素型](弱酸性底張性高温泉)、源泉温度40.8℃と書かれてありました。
 時間が許せば、次のお客さんが来るまでいてもいいかなと思ってしまいました。

   
 
 もう「雲上の湯」だけで十分と考えましたが、内湯の料金も先に払っていたので、ちょっとだけという気持ちで宿に上がらせてもらいました。
 内湯の場所は、階段を下りていった所だそうです。
 名湯は長い階段を降ることが多いので、ちょっと期待しましたが,階段の造りといい、アプローチといい、浴室といい、泉質といい、まさに名湯でした。
 土類系で湯の色が薄茶色、金気臭も漂い濃厚そのものです。5.6人入れる木枠の浴槽もとてもいい雰囲気です。もちろん源泉かけ流しです。
 こちらの泉質は、ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉で源泉温度が53.1℃ 内湯の名前は「苔桃の湯」いい名前です。浴槽から流れ出たところでは、成分がうろこ状に固まっていました。
 野天も内湯も素晴らしいです。
 ほんと、来て良かったです。
  (営)朝から夕方 野天のみ600円 混浴 
   内湯800円 両方はいるとタオルをもらえる
   ☆☆☆☆☆ 2016.8.23

 

 続いて、新潟県の蓮華温泉に移動です。
 ここも山小屋にある野天風呂です。こちらも大雨で国道146号線が通行止め。高速をまわっていたら糸魚川からは来れませんでした。長野から一般道で来て正解です。国道から25㎞くらい林道を走っていきますがこれがけ っこう大変でした。と思ったら、路線バスが通っていてびっくりしました。
 

山小屋の名前は
白馬岳蓮華温泉ロッジ思ってたより立派で規模も大きいです。
 ここの野天は4つあり、その中でも「仙気の湯」は超有名で野天や秘湯の雑誌には必ずと言っていいほど掲載されている温泉です。
 フロントで料金を払い、いざ出発。ガスっているのが残念ですが、とにかく湯船目指して登ります。
 まず、「三国一ノ湯」に到着です。木枠の浴槽に残念ながらお湯は張られていませんでした。
 
 そして、「仙気の湯」到着です。12:00。宿からは15分位。
 感動です。。天気は残念ですがそのロケーションは本沢温泉同等です。
   


 こちらは6人くらい入れるやはり木枠の浴槽です。やはり脱衣所がないですが誰もいないので気になりません。こちらは緑がかった白濁です。かなりの酸っぱさです。水を入れるホースがありますが適温です。いやー気持ちい い。ここでも出たり入ったりしながら写真をたくさん撮ってしまいました。
 持ってきた風呂桶とサンダルで薬師湯へ移動。こちらは岩風呂で薄緑透明です。こちらは熱いです。
 10秒ぐらいやっと入れました。近くには地獄地帯があり、ガスが何カ所かで噴出してます。ここにも、立ち入り禁止の看板が・・・。
 「仙気の湯」を十分堪能した後,こんどは「黄金湯」です。遊歩道と白馬岳への登山道の分かれ道付近にあります。丸見えなので恥ずかしいですがそんなことは言ってられません。
 こちらは薄黄色透明の源泉が木製の樋から浴槽に注がれています。で甘さを感じます。薄い砂糖水みたいです。
 疲れてるから甘く感じるのかとも思いましたが、やっぱり甘いです。珍しい源泉です。40℃ほどの温湯なのでゆっくり浸かれます。
    

 内湯にも入りました。
 こちらは旅館のような立派な浴槽です。10人位入れそうな大きさです。
 大きな一枚ガラス窓があり、景色を楽しみながら入れるように作られています。残念ながら今回は北アルプスは見ることは出来ませんでした。
 薄白濁で酸味がけっこう強い源泉です。
 


いやー満足です。
(営)10:00~16:00 800円 野天のみ500円
内湯のみ800円 ☆☆☆☆☆

 泉質は次の通りです。

仙気の湯  単純酸性泉
黄金湯    マグネシウム炭酸水素塩泉
薬師湯    酸性硫酸塩泉
三国一湯  酸性アルミニウム硫酸塩泉
総湯(内湯)酸性硫化水素型含硫黄温泉
                   ホームページから 

 本日の宿は月曜に予約した長野市内のビジネスホテル。一泊朝食付きで約6000円。じゃらんのポイントが3000貯まっていたのでそれを利用。空室のあるホテルがなかなかなく見つけるのに苦労しました。
 夕飯はビールの他、途中にあった西友でイナダの刺身、サンマフライ、バンバンジー風酢の物、そしてカップ麺と桃を購入。好きな物だけを部屋で食べるのもなかなかです。但し、ソースと醤油を忘れてしまいました。
 
 移動中ナビを見ていると、○○温泉と名の付く場所が至るところにあり、長野県の温泉の多さに驚きました。ただ、今回はターゲットが決まっていたので立ち寄りできず残念でした。
 また、イワナやヤマメがさも居そうな渓流もたくさんありました。
 こんど来るときがあったら竿も持参したいと思います。
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