お出かけ014 奥鬼怒 手白沢温泉他 2006.11.12~13
兼ねてから,行きたい温泉のひとつになっていた,手白澤温泉に強引に家族で出かけました。
なぜ強引かといいますと,車を降りてから3時間歩かなければたどり着けない温泉なのです。かみさんからようやくO.Kを取り付けての出発です。
女夫淵温泉の駐車場に着いたときには,雪がちらほら舞い始めていました。出発前の記念写真です。
まだその時は,これから起こる苦難の道のりは予想もしていませんでした。
途中から雪と風の勢いが増して,不安と疲れ,そして寒さが心身にこたえます。かみさんも口をききません。もくもくと歩きますが,それでもまだかなりの距離が残っています。不安がよぎります。
そんな中でも,こどもたちは泣き言を言わず,その元気な声に励まされながら,13時15分になんとか宿に着きました。
3時間超のつらいつらい道のりでした。
そんな状況だったので,写真を撮る余裕は全くありませんでした。娘は,足がしもやけで赤くなっていました。
露天風呂でやっと写真を撮りました。
しかし見ての通りです。
吹雪で,お湯もかなりぬるく,体温以下です。
すぐ,内湯にもどってしまいました。
6時に夕食です。
まずは前菜とお新香,そして八汐鱒のサラダが出てきました。山菜中心でとてもおいしいです。
前菜の中に,かみさんがサンショウウオを見つけました。みんなで,千と千尋のある場面を思い出して大笑いです。味は何とも言えません。
左下の写真は,岩魚のムニエル味噌ソースです。約24㎝の大きさです。無意識に大きさを測っていました。そこはやっぱり釣り師です。
翌日の朝にはヤマメの甘露煮が出てきました。(右下写真)
どちらも,9月以来で妙になつかしくおいしくいただきました。でもイワナの骨酒がほしいのはわがままでしょうか。
とにかく,料理といい,建物といい,洗練されているという表現がぴったりの宿です。苦労して来た甲斐があります。
さて,肝心の温泉です。
奥鬼怒の4湯の中で日帰り入浴をしていないのはここ,手白澤温泉だけです。
客室は6室しかありません。
そんな中で,この温泉の規模は,本当にすばらしすぎです。
内湯は15人,露天も10人は入れる大きさです。
その大きさに見合う以上の源泉が掛け流しになっているのです。すごい湯量です。
その他にも,洗い場のカランは,なんと温泉が打ち湯のように注がれているし,部屋の洗面台でお湯の蛇口を開くと,それもまた温泉なのです。
いったい源泉量はどのくらいあるのか考えてしまいました。主人に尋ねるのを忘れたのが残念です。
2日目は快晴になりました。
写真を撮る余裕も出ました。
ブナの大木が青空に映えてきれいです。
帰り道は下り坂が多く軽快です。
それでも積雪で,何回かの休憩を取りながらの帰り道でした。
駐車場までもう少し。
カエデの葉が雪の上に落ちていてとてもきれいです。
景色を楽しむ余裕もあります。
昨日とは大違いです。
駐車場のマイカーには,まるで白い布団を乗っけたように雪が積もっていました。
帰りがけ,大笹牧場に寄りました。
霧降有料道路が9月から無料になっていました。
天気も良いので,広場で休憩。
あまり遊具はありませんが,子ども達は,シーソーだけで盛り上がっていました。
おみやげを買いましたが,けっこう土産品は豊富です。温泉がないのがざんねんですが・・・。
さらに,真岡で,最近できた,みんみん(餃子屋さん)に寄りました。
自分は,あまり・・・。なのですが,子ども達はおいしいといいながら,あっという間に平らげてしまいました。
さて今回のお出かけ・・・。言葉で言い尽くせないものがありますが,なんと言っても,子ども達からたくさん元気をもらいました。感謝感謝です。