赤倉温泉 三之亟

 「三之亟」も足下湧出浴槽をもつ,歴史のある旅館です。建物は平屋建て。黒い柱としっくい壁が,古民家のような風情を醸し出しています。
 「あべ旅館」で満足してしまったのであまり期待せずに浴室へ向かったのですが,こちらも温泉好きにはたまらないものでした。
 浴室には深湯,中湯,高湯と呼ばれる三つの浴槽があります。
 やはり自然の湧出場所を浴槽にした深湯は,底が白い岩で端っこがかなり深くなっていて,ここから源泉が湧出しているようです。また,深湯と中湯の間に源泉槽があり,のぞくと,こんこんと源泉が湧きだしていました。

 壁は岩肌そのもので,地層とかもよく分かります。こちらの泉質はカルシウム・ナトリウムー硫酸塩泉で,無色透明,石膏風味がいくらか感じられました。

 露天風呂もありますが,あいにくその時は工事中でした。
 この近辺では,銀山温泉が超有名ですが,温泉の実力は甲乙つけがたい実力のある,赤倉温泉でした。
(営)10:00〜16:00 500円 ☆☆☆☆ (2009.8.5)
 

山形県の温泉にもどる

赤倉温泉 あべ旅館

 赤倉温泉は,宮城県の鳴子温泉郷から国道47号線を山形県にむかい,県境を過ぎたところにあります。
 この温泉街の,足下自噴で有名な「あべ旅館」を訪れました。
 フロントに声をかけると,ていねいな応対で駐車場の場所まで教えてくれました。印象よしです。
 さて浴室ですが,地下から連絡通路で,川沿いにある東館に渡り,その東館の地下にあります。

 なんとも大きな浴槽,というかプールのようです。温泉の湧出場所がそのまま浴槽になっているので底はでこぼこの岩盤のままです。
 そのあちらこちらから気泡と共に源泉が湧出しています。無色透明で単純泉のようです。とてもやわらかなお湯です。誰もいなかったので湧出場所に潜って岩の割れ目に手を入れたりして遊んでしまいました。
 
 ローマ風呂を意識しているのか,白い円柱やビーナス像が建っています。なんか違和感がありますが,温泉はピカイチなのでよしとしましょう。
 
 ちなみにこの岩風呂の他,檜づくりの内風呂と露天があります。

(営)10:00〜16:00 500円 ☆☆☆☆(2009.8.5)